相談活動への思い

何のつても無くゼロから営業での出発。紆余曲折ながら2021年で24年目を迎えることができました。

事業断念の危機も幾度かありましたが、沢山の方々に助けて頂き細々ながらも何とか業務を続けてこられました。しかし、自営業は収入が不安定なため、脱サラ組の私は、普通の生活を維持していくことの難しさを体感し、何気なく送っている日常生活でさえ当たり前に過ごせるものではないという気づきから、色々なものへ感謝するようになりました。

朝起きて、歯磨き、朝食を頂いて、新聞を読み、パソコンで仕事、車で現場へ。

歯磨きひとつとっても、歯ブラシ・歯磨き粉・コップ・水などが当然のようにそこにあり使っていますが、これらのものは一体どこで、だれが作ってくれたの? グローバル社会ですからそれこそ世界のどこかなのでしょう。

自分の事業がうまくいくだけで生活が成り立つのではなく、世界のどこかの誰かに助けられて、ようやく生活できている自分に気づきます。

では、私は社会の為に何ができるのか

毎年のように自然災害が発生し、被災地へボランティアとして駆けつける方々を多く目にするようになりました。他人に関わらない風潮を感じる世の中でしたが、皮肉なことに災害によって共助の重要性が再認識されています。

ある時、電話相談者から「何社も電話をしたが、短時間で切られてしまって相談にのってもらえなかった。

そういう業界なのかと思ったが、あなたはどうしてこんなに話を聞いてくれるの?

私のいつもの対応が珍しいこと? ハッとし熟考するきっかけとなりました。

確かに忙しい事務所は、日々の業務や締め切りに追われ、電話相談を受ける時間がないのかもしれません。

私たち土地家屋調査士への相談内容は、経済的・精神的にかなりシビアな内容が多いので、お客様にとって
相談できる場所がないのは大きな問題、業界として由々しき事態です。

お客様からの一言で、これこそが社会から求められているものだと気づき、また誰かがやらなければならないことだと確信しました。

私なら、苦節?24年、様々な事案・相談に接してきた知識と経験を生かしてお困り事の役に立てる。

知人である・仕事につながる・そういう観点ではなく、私が社会の一員として社会を支えることになる。

私が世界のどこかの誰かに助けて頂いているように… これこそが私の能力を最大に生かせるボランティア活動だという思いが今日の相談活動となっています。

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